ダリネゴルスク (Dalnegorsk)
かつてはテチューヘ(、音写:Tetyukhe)といった. 1860年の北京条約までは沿海地方は清の領土・外満洲であったため、多くの中国語由来の地名が残っており、テチューヘも野猪河()を転じた名称である. テチューヘはシベリア抑留や気象通報などによって日本でもよく知られていた名称だった.
1972年、1960年代から深刻化した中ソ対立の影響により中国語・満州語由来の地名をロシア語地名へ改称する政策の一環として現在の地名に変更された.
日本海から30kmほどシホテアリニ山脈山中に入った場所で、ルドナヤ川(「鉱石の川」、旧称テチューヘ川)が流れている. 最寄の港は、ルドナヤ川の河口にある日本海に面したルドナヤプリスタニで、35km離れている.
沿海地方の最大都市ウラジオストクなどからの路線が就航する空港がある. ウラジオストクからは道路で517km. ハバロフスクとウラジオストクを結ぶロシア連邦道路A370「ウスリー」からミハイロフカ付近で分かれる地方道05N-100が通っている. 最寄の駅は198km離れたチュグエフカ(シベリア鉄道から東のシホテアリニ山中へ分かれる支線の終着駅).
冬期は大陸内陸からの乾いたモンスーンが吹き付けて厳寒となるが、降雪はそれほど多くない. 逆に夏期は日本海からの風が山地に吹き付けて30度を超えることはほとんどないものの多雨多湿となり日照時間も少なくなる.